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隼に疾風など 零戦ばかりじゃない 陸軍機もすごかった
中島飛行機の陸軍機をまとめました
各機が特徴があって とてもよいです
大和タケル
一式戦闘機「隼」乙型
全幅 10.837m
全長 8.92m
発動機 ハ115(離昇1,150馬力)
武装 12.7mm機関砲(ホ103)2門各270発
零戦と並ぶ有名機です
蝶型空戦フラップの装備など革新的でしたが
開発時の評判はイマイチであやうく採用見送りに
なるところでした
ですが二式戦の開発の遅れと長距離飛行
可能の性能が買われ 一転して採用
陸軍機の主力となっていきます
ww2末期には非力ゆえに苦戦しますが
p51も格闘戦で撃墜するなど 良い腕の
パイロットの乗った隼は 米軍にとっても
そう容易な相手ではなかったようです
糸川主任技師と隼は 宇宙探査機はやぶさと
微小天体のイトカワという物語になったのも
記憶に新しいところです
この映画見ましたが明るいタッチで
加藤隊長の豪放磊落な性格が現れていました
おもしろかったのが来襲した敵機を見て
隊長が「チャンス!」と叫んでしまい
食事の時に部下から英語を使ったことを
突っ込まれるシーンでしたねw
演じた藤田進氏はウルトラ7の
地球防衛軍の山岡長官も演じました
二式戦闘機 鍾馗
全幅 9.448m
全長 8.85m
発動機 ハ109(離昇1,500馬力)1基
武装 胴体12.7mm機関砲(ホ103)2門各250発
翼内12.7mm機関砲2門(携行弾数各250発)
割とマイナーな印象の鍾馗ですが
独立飛行47中隊(愛称カワセミ部隊)では
増加試作機を投入したので 赤いテスト用
塗装で戦うなど日本軍機としては派手でした
糸川英夫技師
『自分で最高の傑作だと思っているのは、
「鍾馗」である』
メッサーシュミットのテスト・パイロット、
ヴィルヘルム・シュテーアはキ44に試乗し、
「日本のパイロットが全員これを乗りこなすことが
出来たら、日本空軍は世界一になる」
TAIC(米海軍航空情報部)テストで二式戦は
迎撃戦闘機(インタ−セプタ−)として
最高の評価を得ている。
三式戦闘機一型丁
全幅 12.00m
全長 8.94m
発動機 ハ40(離昇1,175馬力)
胴体20mm機関砲2門(ホ5、各120発
翼内12.7mm機関砲2門(ホ103、各250発
川崎航空機
ドイツの液冷1000馬力級航空エンジンDB601の
ライセンスを取得して作られたハ40を搭載
最高速度・上昇力・旋回性の全ての比較領域に
おいてBf109-Eを凌駕
特に良く舵の効く旋回性能や降下速度において
優れた機体だった
実戦においても P-40ウォーホークを圧倒した
しかし 冶金技術の遅れからエンジン製造に
てこづり出来上がった機体でも トラブルが多く
苦戦することになる
ここでみなさんにお知らせがあります
現在 一般財団法人日本航空協会において
オリジナルに拘った「飛燕」の修復が
進められています
その関連として こちらの財団では
「飛燕」の写真や部品、関連する資料
などでの協力者を募っています
下記リンク先に 詳しく載っています
心当たりのある方は どうぞ
よろしくお願いします
四式戦闘機一型甲(量産型)
全長 9.92m
全幅 11.24m
発動機 ハ45-21(離昇1,825馬力)
翼内20mm機関砲(ホ5)2門各150発
胴体12.7mm機関砲(ホ103)2門各350発
四式戦は決戦機の宿命を背負って
生まれた日本軍最強戦闘機でした
12.7mm機関銃×2 20mm機関砲×2の火力
防火タンク仕様の燃料タンク
風防前面は70mm厚防弾ガラス
操縦席背面に13mm厚の防弾鋼板
零戦と比較すればいかに攻防のバランスが
いいか よく分かります
疾風の評価も分かれますが 戦後に敵だった
米軍の客観的なテストで
高度20,000ft(6,096m)においてP-51D
より速い時速687km/hを記録し
「The best Japanese fighter
(日本最優秀戦闘機、日本最良戦闘機)」
と評価されているのが大きいでしょう
良い部品と良い燃料さえあれば無双
というのも はったりではありません
速すぎた里帰りでフライアブルだった疾風を
失ったことは本当に残念です
五式戦闘機
全幅 12.00m
全長 8.9245m
エンジン ハ112-II型(離昇出力1,500馬力)
武装 機首20mm機関砲(ホ5)2門、
翼内12.7mm機関砲(ホ103)2門
五式戦は四式戦とは異なり エンジン不足から
置かれていた三式戦の機体に 空冷のハ112II
を搭載した 急造品です
ですが思った以上に性能 信頼性も高く
和製フォッケウルフ的な存在となりました
(実際にカウルデザインはフォッケを参照したとされる)
前線からの評価も高かったようですが
これはむしろ稼働率の高さからくる評価のようで
戦後 米軍は五式戦のテストは行なっていません