Historical War
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フォークランド紛争
離島を巡る戦い 激闘編
フォークランド紛争は1982年3月に勃発した
英国とアルゼンチンのフォークランド/マルビナス諸島を
めぐる約70日間の戦いです 

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西側の当時の最新兵器同士が離島をめぐって
ぶつかった戦いは 目の前に尖閣等の危機を
持つ日本にとっても貴重な教訓となるでしょう

語彙について
ここではWARでなくFlklands Conflictとしておきます
また煩雑なのでアルゼンチン軍は亜爾然丁軍
略して亜軍と表記します

背景
当時 英国病という経済不振に陥っていたイギリス
一方でマルビナス諸島の医療サービスなどを代行していた
アルゼンチンには「もうこちらに帰属させるべき」という
野心が ガリチェリ大統領を含めた国民に強く起こってました

発端 1982年
3月19日 民間業者を名乗るアルゼンチン人60名がいきなり
    上陸し 不要施設解体を理由に居座りをはじめる
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アルゼンチン軍のダグラスA-4スカイホーク


3月20日以降 空母ベインティシンコ・デ・マヨを旗艦とする
     亜艦隊が随時出撃する 

3月31日 英サッチャー首相   亜軍侵攻を確認 後に
    「人生で最悪の日 取り返せるかもわからなかった」と証言

亜軍 占領完了
4月2日 イギリス、アルゼンチンに国交断絶通告
    亜陸軍約1万がAAV7等でフォークランド諸島に上陸占領し
    英ハント総督以下 島にいたイギリス軍を捕虜にする
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英艦隊の主力空母インビンシブル

4月5日 フリゲート艦エグセターなどから成るイギリス艦隊が出撃

4月18日 空母ハーミーズ(艦隊旗艦)インビンシブルを中核とする 
    英機動部隊出撃

英軍反撃開始 パラケット作戦発動
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4月21から22日 SASら英特殊部隊がサウス・ジョージア島に
    強行偵察をかけるも悪天候でいずれも失敗 ヘリを失う

4月25日 英海兵隊がサウス・ジョージア島に上陸
     亜守備隊は降伏し Sジョージア島の奪回に成功






ブラックバック作戦/バルカン爆撃機の渡洋爆撃

5月1日 本格的な空海における戦闘開始
   1000ポンド爆弾21発を搭載したアブロバルカンによる
    スタンレー空港爆撃作戦 2機で出撃したものの
    1機はリタイヤ 単機となるも全弾を投下した
    これによりスタンレー空港の機能は半減し亜軍の
    補給にダメージを与えた

    更にハーミーズ等から発進したシーハリアーが
    ポート・スタンレーとグース・グリーンの飛行場を空爆した
    一方で英艦からの同地域への砲撃と亜軍側の迎撃は不首尾だった

英潜水艦コンカラーの大戦果
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5月2日 亜軍艦隊を発見した英原潜コンカラーは
   攻撃許可を受けた後に Mk8魚雷4発を発射
   内2発が命中 艦首を吹き飛ばされた亜軍軽巡
   ヘネラル・ベルグラノは轟沈した
   亜軍戦死者の約半数に当たる乗員383名は
   艦と運命を共にした 

   ちなみに このベルグラノという亜軍艦艇は
   鎮遠や雪風同様に数奇な運命を辿りました
    元は起工が武蔵より 3年も早い1935年の米国の
   フェニックスという軽巡で WW2中はずっと日本軍と
   戦っていましたが何度も生き延びた最後がこれでした
   また旗艦デマヨも元は英軍の空母だったという皮肉さです

亜軍航空隊の奮戦 エグゾセの脅威!

 亜航空隊は主力戦闘機のダガー(イスラエル製ミラージュ)が
 電子装備等でハリヤーに劣ってはいましたが攻撃機陣はかなり 
 奮戦しました 特にA4隊は誘導弾でない爆弾を直接 たたき付ける
 艦爆スタイルで相当な戦果を挙げています

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5月4日 ついに亜軍の切り札 シュペールエタンダールが発進
    高度15mという超低空で接近してロックオン後に対艦ミサイル
    エグゾセを発射し離脱した ミサイルは英駆逐艦の
    シェフィールドを捉え命中した 
    この一撃によりシェフィールドは大破 曳航中に沈没した

英艦隊に肉薄するダグラスA-4隊
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5月21日 英フリゲートアーデントがA-4隊とダガーの波状攻撃を受け沈没

5月23日の猛襲 
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沈む42型駆逐艦コヴェントリー

  この日は英艦隊にとって悪夢の一日となった
  まず亜軍のA-4スカイホーク攻撃機が 英21型フリゲート
  アンテロープに500kg爆弾を2発命中させた 
  この爆弾は信管除去中に爆発し同艦は沈没した
  更にA4隊の波状攻撃は続き 僚艦の42型駆逐艦
  コヴェントリーも3発の命中弾を食らい撃沈された 

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火災を起こしたアトランティックコンベイヤー

  しかも三の矢として 再びシュペールエタンダールが出現
  この時 放ったエグゾセはコンテナ船アトランティック
  コンベイヤーを直撃し同船は10機の貴重なヘリ パーツ等と
  共に海の藻屑となった

  わずか4日で4隻を失うという大損害に対してイギリスでは
  第二のマレー沖海戦(プリンスオブウェールズ等を失った)
  とまで言われた  

  また戦果としてはあまり目立た無かったが亜海軍の 
  独製209型潜水艦は魚雷で英艦隊にプレッシャーを
  与え続け 対潜の手薄な英艦隊の行動の自由をかなり奪った

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ここまでは両軍ほぼ互角の戦いぶりでした
いよいよ 地上軍の直接対決となりますが
それは終結編に載せます 併せてご覧ください
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