近代における　#都市包囲攻撃 で最も苛烈で
大量の犠牲者をだしたものに中国人同士による
#長春包囲戦 があります

この戦いは、中国吉林省長春市において
1948年5月23日 - 10月19日までの約5か月間
行われ、長春市民が少なくとも30万人
(多い見積もりでは45万人以上)が餓死などした
壮絶な戦いでした

長春包囲に至る経緯

1948年 5月、大陸での国民党と共産党の内戦中、
吉林省長春市に駐留していた10万人の国民党軍が 
10万人の中国共産党軍に包囲され、籠城した
防御側の食糧や燃料などが極端に不足しました

#人民解放軍 は #林彪 に指揮されていたが、この時
包囲作戦を取ったのは中共軍側は兵力数は等しいが
自軍の戦力が国民党軍よりも低く、正攻法では
甚大な損失を出すと考えたためです

長春では、包囲から二か月後の7月末に市の食糧が
底をつき、50万人分の配給は国民党軍の大きな
負担となっていきました
7月下旬、蒋介石は守備隊に長春の庶民を
避難させ、庶民が生活様式を見つけるために
都市から出て行くように命じました。

#一般人も仮借なく殺した中共軍

しかし、長春市民は街を離れるときに
中共軍に妨害されるとは予想していませんでした

中共軍側は軍に役立ちそうな者以外は、長春からの
脱出を決して認めませんでした

(この辺は武漢ウィルスのロックダウンで建物の
入口を溶接して塞いだ現在も変わっていません)

飢えた人々は中共軍の兵士の前でひざまずき、
釈放を懇願しましたが、役に立ちませんでした。

赤ちゃんや子供を捨てて逃げなければならなかった
人もいれば、ロープを持って中共軍の兵士の前で首を
吊った人もいました。

#インパールなどよりずっと酷い飢餓地獄

1948年 10月15日の「西京日報」などによると
この長春包囲に巻き込まれた難民の悲惨な状況が
よくわかります

長春でははまず犬を食べた。
国民党の役人が女性と食べ物を交換したと
いうスキャンダルもあった

包囲の間、、庶民は生き残るために米粒などの
代わりに襖や大豆粕、樹皮などを飲み込む
もともと人間が食べないものなので栄養を阻害する
だけでなく、苦しむことにもなる

そうして消化器病から眼病や胃腸炎が蔓延し、
孤独な路地の廃墟、ぼろぼろの家々や渓谷などで
次々と死んでいきました

その年の長春では、いつでもどこでも人が
倒れたと言われ、その存在を維持するために
空中投下に頼っていた国民党軍は、
死体収集チームを編成し、24時間道路で
死体を拾うことしかできなかった

#ついに長春では人肉を共食いすることになる

段可文国民党将軍回顧録
長春の店が調理済みの肉を扱っていたが
その店長は人肉を売っていたことが判明した

劉帝共産党軍参謀長
老婦人が飢えた老人の太ももを茹でて食べるのを
見たことがあると回想している

そのような例は数多く挙げることができます。

#意気地のない国民党軍

本来、城攻めは攻撃側が防御側の3倍以上は
ないと落とすのはなかなか難しいとされています

その点、この戦いは国民党軍も寄せ手の共産軍と
同数だったので防御側が絶対的に優位だったはずです

にもかかわらず、国民党軍は撃って出ることもせず
あまつさえ、空中投下された食料物資を市民に一切
渡さずに国民党軍将兵が独占していたとされます

更に錦州陥落後に国民党軍の指揮官の鄭洞国将軍は
大部分の幹部と共に中国人民解放軍に投降降伏し
中共軍のポストまでが与えられました